モンゴル相撲——ブフ

512名の力士、9回の勝ち抜き戦、体重別階級なし、時間無制限。鷲の舞、ゾドグとシューダグ、そして生涯ついてまわる称号。

Mongolian wrestlers in zodog and shuudag grappling at Naadam
FischerFotos · Wikimedia Commons — Mongolian Naadam Wrestlers - 2010 · CC BY-SA 4.0
512
国家ナーダムに出場する力士の数
9
優勝までの回戦数
0
体重別階級・時間制限はゼロ

ブフはナーダムの魂です。国家祭典では512名の力士(記念の年には1,024名)が、2日間・9回戦の勝ち抜き戦で相まみえます。体重別階級もなければ、土俵の境界もありません。膝から上——膝、肘、頭のどこか——が地面に触れた瞬間、敗退です。

装束にも伝説が息づいています。胸の開いた上衣ゾドグと短袴シューダグは、永遠の炎を表す赤か、永遠の空を表す青。胸が開いているのは、その昔、男装した女性が出場して並みいる男たちを打ち破ったため——以来、上衣は競技者が男性であることの証になったと伝えられます。四角形の帽子はモンゴルの古い四つの地方を偲ばせ、勝者は皆、国家の旗のまわりで鷲の舞「デベフ」を披露します。

称号は国家ナーダムでの勝ち星数によって与えられ、生涯保持されます。5回戦を勝ち抜けばナチン(隼)、その先にハルツァガ(鷹)、ザーン(象)、ガルーダ(霊鳥)、大会に優勝すればアルスラン(獅子)、優勝を重ねればアワルガ(巨人)。力士にはそれぞれザソール(介添人)が付き添い、その称号を歌い上げ、帽子を預かります。

2011年にはモンゴルで6,002名の力士が同時に競い、ギネス世界記録に認定されました。この競技を最も間近に感じたいなら、7月11日午前の序盤戦か、観客の輪がそのまま土俵になる地方のナーダムをご覧ください。

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